マスクの品薄な状況が続く中、大手医薬品メーカーが国内外の拠点でマスクの大幅な増産に乗り出すことになりました。早ければ今月下旬から国内向けに出荷する方針です。
関係者によりますと、名古屋市に本社があり医薬品やマスクを手がける興和は、今月中旬から東南アジアにある縫製工場で、新たにマスクの生産に乗り出すことになりました。
増産する規模は一部国内での生産分を合わせて、当初は月産1500万枚ですが、来月には月産5000万枚に拡大する方針です。
東南アジアで生産するマスクは15枚程度のガーゼを重ねたタイプのもので、洗うことで数回繰り返し使えるということです。
早ければ今月下旬から国内への出荷を目指すということです。
また、この会社では政府からの補助金を活用して、近く国内の工場に新しい生産ラインを設け、使い捨てタイプのマスクも増産することにしています。
政府は今月中には、国内生産と輸入を合わせて、マスクの供給量を現状より1億枚以上多い月間6億枚にまで上積みする計画で、品薄状態の解消を目指しています。
-- NHK NEWS WEB