アニメ映画の「この世界の片隅に」の完成前のバージョンが、配給した会社の手違いのため、1か月半にわたって青森市の映画館で上映されていたことがわかり、配給元は希望する人に対し、完成版を無料で鑑賞できるようにするなどの対応をとっています。
映画を配給した東京テアトルなどによりますと、「この世界の片隅に」の完成前のバージョンは、青森市にある映画館「シネマディクト」で去年12月30日から今月14日まで上映されました。完成前のものを誤って映画館に渡したことが原因で、内容はほとんど変わりませんが、完成版では複数のシーンの映像が手直しされているということです。
何度も鑑賞したファンから「別の映画館のものと違うのではないか」と指摘があり、確認した結果、完成前のものとわかったということです。ほかの映画館では同じミスはありませんでした。
配給した会社はホームページにおわびを掲載するとともに、完成前のバージョンを見た人が希望すれば、同じ映画館で完成版を無料で鑑賞できるようにするとしています。同じ映画館に来るのが難しい場合は、来月末まで半券と引き換えに返金に応じるとしています。
東京テアトルは「再発防止に向けて細心の注意を払いたい」としています。
-- NHK NEWS WEB