6日の東京株式市場は、新型コロナウイルスの感染拡大が世界経済に深刻な影響を及ぼすという見方から全面安の展開となり、日経平均株価は570円以上値下がりし、終値としてことしの最安値を更新しました。
5日のニューヨーク株式市場でダウ平均株価が再び、一時、1000ドルを超える大幅な下落となったのに続いて、6日の東京市場も取り引き開始直後から全面安の展開となり、午後に入って日経平均株価は下げ幅が700円を超える場面もありました。
結局、日経平均株価の6日の終値は、5日より579円37銭安い2万749円75銭。
また東証株価指数=トピックスは、44.25下がって、1471.46となり、いずれもことしの最安値を更新しました。
1日の出来高は17億4964万株でした。
新型コロナウイルスの感染拡大が収まらず、世界経済に深刻な影響を及ぼすという見方に加え、外国為替市場で一時、1ドル105円台後半まで円高が進み、輸出関連企業の業績が落ち込むのではないかという警戒感が売り注文を加速させる要因となりました。
市場関係者は「日本政府が、中国と韓国からの入国者に指定場所で2週間の待機を要請することを決め、観光客がさらに減り景気が冷え込むことを懸念する投資家も多い。来週も、新型コロナウイルスをめぐって不安定な展開が続きそうだ」と話しています。
-- NHK NEWS WEB