アメリカのペンス副大統領は、新型コロナウイルスの感染が広がっている可能性があるとして検査が行われたカリフォルニア州沖のクルーズ船内で乗客乗員合わせて21人からウイルスへの陽性反応が出たことを明らかにしました。
このクルーズ船は、アメリカの会社「プリンセス・クルーズ」が運航する「グランド・プリンセス」で先月、船を降りた一部の乗客がウイルスに感染していたことが確認されたことから、クルーズを中断し、現在、カリフォルニア州のサンフランシスコ沖に停泊しています。
アメリカのペンス副大統領は6日、ホワイトハウスで記者会見し、感染が疑われた46人を対象に船内で検査を行った結果、乗客2人と乗員19人の合わせて21人からウイルスの陽性反応が出たことを明らかにしました。
クルーズ船には4人の日本人を含む乗客乗員およそ3500人が乗船していますが、陽性反応が出たなかに日本人が含まれているかは明らかにされていません。
ペンス副大統領によりますと、今後、クルーズ船を商用船が使わない港に入港させたあと、船内の全員を検査するということです。
このうちおよそ1100人の乗員については船内で隔離する考えを示す一方、乗客については受け入れ先を検討するため国防総省などと協議するとしています。
クルーズ船の運航会社「プリンセス・クルーズ」は、新型コロナウイルスの集団感染が確認されたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」も運航しています。
-- NHK NEWS WEB