先月の倒産件数は630件余りで、6か月連続の増加となりました。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で経営に行き詰まったケースもあり、今後さらに倒産が増えないか懸念されています。
民間の信用調査会社、帝国データバンクによりますと、先月1000万円以上の負債を抱えて倒産した企業の数は634件で、6か月連続で前の年の同じ時期を上回りました。
消費税率引き上げによる消費の低迷などの影響で、小売業が6.3%増えて152件、製造業も8.8%増えて74件でした。
一方、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、2月以降法的整理を申請したり事業を停止したりしたケースが6件あるということです。
信用調査会社では「きょうのように為替が円高ドル安に進むと、製造業を中心に影響は大きい。倒産件数が増加傾向にある中で新型コロナウイルスが重なり、今後さらに倒産が増えないか注意する必要がある」と話しています。
-- NHK NEWS WEB