10日の東京株式市場は取り引き開始直後から売り注文が広がり、一時1万9000円を割り込みましたが、その後、買い戻す動きが出て、結局、日経平均株価は3営業日ぶりに値上がりして取り引きを終えました。
9日、大きく値下がりした東京株式市場は10日も取り引き開始直後から売り注文が先行し、値下がり幅が800円を超える全面安の展開となり、おととし12月以来およそ1年3か月ぶりに一時1万9000円を下回りました。
しかしその後はアメリカのトランプ大統領が打ち出すとしている大規模な経済対策への期待が高まったことや、外国為替市場で円安ドル高が進んだことから、買い戻す動きが優勢となりました。
結局、日経平均株価の10日の終値は9日より168円36銭高い1万9867円12銭。
東証株価指数=トピックスは17.71上がって1406.68となりました。
1日の出来高は25億7037万株でした。
市場関係者は「きょうはアメリカの経済対策への期待などから、ひとまず値下がりした銘柄を買い戻す動きが出た。しかし新型コロナウイルスの感染拡大がいつまで続くか見通せない中で、先行きの不透明感は依然として根強く、当面は不安定な値動きが続くだろう」と話しています。
-- NHK NEWS WEB