科学雑誌「Newton」を発行する出版社が、20日に東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請し、その後の会見で、これまでどおり雑誌の発行を続けながら経営再建を目指す方針を明らかにしました。
科学雑誌「Newton」は昭和56年に創刊され、現在は当初の出版社から発行を引き継いだ「ニュートンプレス」が出版元になっています。
20日、「ニュートンプレス」の高森康雄代表取締役が代理人の弁護士とともに記者会見し、東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請したことを明らかにしました。
この中で高森代表取締役は「雑誌の存続を使命として、再建に向けて努力していく」と述べ、これまでどおり雑誌の発行を続けていく方針を示しました。
また、元社長ら2人が今月17日に出資法違反の疑いで逮捕されたことについて、「多大なご心配とご迷惑をおかけしたことを改めておわび申し上げます」と謝罪しました。
弁護士によりますと、会社の経営が悪化したのは、取引先の会社にデジタル教材の開発を委託するにあたり融通した開発費が回収できなかったことが主な原因だということで、今後、経費の削減を中心に経営再建を目指すということです。
-- NHK NEWS WEB