札幌市は10日、新たに3人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。3人は、これまでに感染が確認されている札幌市のライブバーの客や従業員の濃厚接触者で、市はクラスターと呼ばれる集団感染が発生した可能性があるとして調べています。
札幌市によりますと、新たに感染が確認されたのはいずれも札幌市の会社員で60代の男女と50代の男性の合わせて3人です。
このうち50代の男性は、これまでに客と従業員合わせて5人の感染が確認されている札幌市中央区の繁華街ススキノにあるライブバー「sing sing sing」を先月26日に訪れていて、女性従業員2人の濃厚接触者だということです。
男性は8日、呼吸困難を訴えて救急搬送され、人工呼吸器をつける重症で会話ができない状態だということです。
また、60代の男性はライブバーの従業員の親族だということです。
さらに60代の女性はライブバーを訪れたことはありませんが、店を訪れて感染が確認された男性客の会社の同僚だということです。
これでこのライブバーに関連して、歌を歌っていた女性従業員3人と、先月26日に店を訪れた男性客3人、それに従業員の親族3人や客の同僚の合わせて10人の感染が確認されました。
札幌市は、このライブバーで感染が広がり、クラスターと呼ばれる集団感染が発生した可能性があるとして調査を進めています。
札幌市保健所の山口亮感染症担当部長は記者会見で「このライブバーはショーが行われていて、歌い手が歌ったり客がカラオケをしたりして、飛まつが飛びやすい環境にあった。店舗の敷地は狭く、換気が悪いために、政府の専門家会議が指摘する感染が広がりやすい環境にあったと思われる」と述べました。
これで北海道内の感染者は111人になりました。
-- NHK NEWS WEB