いわゆる仮想通貨=暗号資産の大手交換会社「コインチェック」から巨額の暗号資産が流出した事件で、不正流出したものと知りながら暗号資産の交換に応じていたとして、医師ら2人が警視庁に逮捕されました。
おととし1月、暗号資産の大手交換会社「コインチェック」から「NEM」と呼ばれる暗号資産およそ580億円相当が流出し、その一部が匿名性の高い闇サイトで別の暗号資産と交換されていました。
捜査関係者によりますと、不正流出したものだと知りながら闇サイトを通じて交換に応じていたとして北海道の医師と、大阪の会社役員が組織犯罪処罰法違反の疑いで11日、警視庁に逮捕されました。
2人は数億円相当の「NEM」を入手し、国内外の取引所に持ち込んで換金していたとみられています。
警視庁は、ほかにも交換に応じた人物がいるとみて調べるとともに、流出そのものに関わった犯行グループの捜査を進めています。
専門家によりますと、流出した暗号資産は交換に応じた人物などによって、すでに多くが海外の交換所に持ち込まれていて、その後の追跡が難しくなっているということです。
-- NHK NEWS WEB