11日の東京株式市場、日経平均株価の終値は451円余り値下がりし、終値としてことしの最安値を更新しました。新型コロナウイルスの感染拡大に対して日本やアメリカなどが対応策や経済対策を打ち出しているものの、世界経済が減速するという懸念が根強いためです。
11日の東京株式市場は、取り引き開始後は売り注文と買い注文が交錯する展開がしばらく続きましたが、次第に売り注文が増え、午後に入って日経平均株価は、一時、470円余り値下がりしました。
結局、日経平均株価の11日の終値は、10日より451円6銭安い1万9416円6銭となり、終値としてことしの最安値を更新しました。
おととし12月以来の低い水準です。
また、東証株価指数=トピックスも21.56下がって1385.12となり、こちらも終値としてことしの最安値となりました。
1日の出来高は19億9632万株でした。
新型コロナウイルスの感染が世界で拡大する中、日本やアメリカなどが対応策や経済対策を打ち出しているものの、投資家の間では経済への影響は避けられないという見方が強くなっています。
市場関係者は「政府が今後10日間程度、大規模イベントなどの自粛要請を継続したことで、投資家の間では経済活動の停滞がさらに続くとの見方が強まっていて、当面、株価は不安定な値動きが続くとみられる」と話しています。
-- NHK NEWS WEB