新型コロナウイルスの感染拡大と金融市場の動揺が続く中、アメリカのトランプ大統領が国民向けの演説を行っています。景気を下支えするための経済対策や各国への渡航制限などについて言及するとみられ、注目されます。
記録的な株価の乱高下が続く中、トランプ大統領は11日、ホワイトハウスに大手金融機関の経営トップを招き、意見交換しました。
トランプ政権は、新型コロナウイルスの感染拡大が景気に与える影響を和らげようと、所得税減税に当たる新たな措置や中小企業支援などを盛り込んだ景気刺激策を打ち出しましたが、実施時期がはっきりしないことなどから金融市場の動揺は収まっていません。
意見交換の場では、金融機関側から「これは金融危機ではない」として資金面などでの不安はないとの発言があった一方で、「何らかの景気刺激策が必要だ」として、経済対策を支持する声も出ました。
これに対してトランプ大統領は経済政策や各国への渡航制限など、アメリカ政府の今後の対応について国民向けに演説を行っています。
トランプ大統領は好調な経済をみずからの再選に向けた重要な「実績」のひとつに位置づけてきただけに、演説の内容が注目されます。
-- NHK NEWS WEB