医療機関や介護施設などでマスク不足が深刻になっていることから、政府は備蓄しているマスク250万枚余りを放出する方針で、発送に向けた準備を急いでいます。
政府は、災害などに備えて各省庁が備蓄しているおよそ640万枚のマスクのうち、業務を継続するために最低限必要なものを除いた250万枚余りを放出することを決めています。
東京都内にある物流会社の倉庫には各省庁が備蓄しているマスクが急ピッチで集められていて、12日は防衛省からマスクが運び込まれました。
自衛隊の隊員たちは、2000枚のマスクが入った大きな段ボール箱を次々とトラックの荷台から積みおろしていました。
これらのマスクは、都道府県を通じて全国の医療機関や介護施設など必要性が高いところに優先して配布され、政府は、早ければ今週末にも発送作業を始めることにしています。
政府はメーカーによる増産や輸入を増やすことで、今月は6億枚以上のマスクの供給量を確保していると説明していますが、マスクが品薄な状況が続いていることから増産の支援策などを通じて供給を急ぐことにしています。
-- NHK NEWS WEB