埼玉県内では12日、新たに6人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。
埼玉県とさいたま市によりますと、新たに感染が確認されたのは、いずれも戸田市に住む60代の自営業の女性と、70代の無職の女性、その息子で30代の会社員の男性の3人のほか、越谷市に住む無職の70代の女性、それに、さいたま市に住む無職の20代の女性と、その母親で50代の女性の合わせて6人です。
このうち、戸田市の60代の女性と70代の女性は、先月23日から今月1日までエジプトを訪れ、ナイル川のクルーズ船に乗船したということです。2人ともせきや発熱などの症状を訴え、検査を受けたところ、12日になって感染が分かったということです。
また、戸田市の30代の男性は、エジプトへの旅行には同行していませんが、70代の母親が帰国したあと、のどの違和感やせきの症状が出たため、母親とともに検査を受けたところ、感染が確認されたということです。
越谷市の70代の女性は、今月4日からせきやのどの痛みが続き、11日医療機関を受診したところ肺炎と診断され、12日感染が確認されたということです。この女性は海外への渡航歴はありませんが、同居している家族に一時、発熱などの症状があったため、県が関連を調べています。
このほか、さいたま市の20代の女性は、先月23日から今月1日までエジプトを訪れ、この間、ナイル川のクルーズ船で3泊したということです。女性は帰国後の今月3日に発熱やせきの症状が出て、その後、熱は下がりましたが、旅行会社から「クルーズ船の乗船者から感染者が出ている」という連絡を受けたため、12日保健所に相談し、同居する50代の母親とともに検査を受けたところ、2人とも感染していることが分かったということです。母親は、さいたま市内の小売店に勤めていて、今月5日と7日に出勤したということですが、業務は「在庫管理」で、来店客との接触はなかったということです。
新たに感染が明らかになった6人とも、症状は安定しているということです。
-- NHK NEWS WEB