日銀は、金融市場の動揺を抑えるため、12日も1000億円余りを投じて数多くの株式をまとめてつくるETF=上場投資信託を買い入れたと発表しました。今月の買い入れ総額は5000億円を超えました。
日銀は、新型コロナウイルスの感染拡大で激しく動揺する金融市場を安定させるため、今月2日、黒田総裁が異例の談話を出して市場に潤沢な資金を供給する方針を打ち出しました。
この談話のあと、日銀は、金融緩和の1つとして進めているETFの買い入れ額を1回あたり過去最大規模の1000億円余りに増やし、12日も買い入れを行いました。
2日に談話を出してからETFの買い入れは、きょうで5回目で、総額5000億円余りを市場に投じたことになります。
12日の東京株式市場は、日経平均株価が2日連続でことしの最安値を更新し、値下がり幅は、一時1000円を超えました。
12日の買い入れは市場の動揺を抑えるねらいがあったものとみられます。
-- NHK NEWS WEB