群馬県太田市に住む60代の女性2人が、新型コロナウイルスに感染していることが新たに確認されました。これで群馬県内の感染者は、合わせて3人となりました。
群馬県によりますと、新たに新型コロナウイルスの感染が確認されたのは、いずれも太田市に住む60代の女性で、パート従業員と看護師の合わせて2人です。
このうち、パート従業員の女性は今月7日、県内で初めて新型コロナウイルスの感染が確認された保育士と同居している母親だということです。
この女性は11日、38度の発熱とけん怠感があったため医療機関を受診して検査した結果、12日、感染が確認されたということです。女性は現在、入院中で、容体は安定し、会話はできる状態だということです。
女性は受診する際、マスクをして自分で車を運転して、医療機関を訪れたということです。
また、もう1人の看護師の女性は、今月7日、医療機関で勤務中に38度の発熱とせきなどの症状を訴えて早退し、2日後の9日に勤務先の医療機関を受診したところ、インフルエンザの検査では陰性と判定されました。
しかし、その後も症状が続いたため、再度、受診したところ、肺炎と診断され、検査の結果、新型コロナウイルスの感染が確認されたということです。この女性も現在、入院中で、容体は安定し、会話はできる状態だということです。
女性は、発症するまでの2週間以内に海外への渡航歴はなく、公共交通機関は使っていないということです。また、この女性が勤務する医療機関は、県内1例目の感染者が受診したのとは別の医療機関だということです。県は、女性と同居する夫に外出の自粛を要請し、健康観察を行っています。
これで県内の感染者は、合わせて3人となりました。県は詳しい感染経路を調べています。
12日夜開かれた臨時の記者会見で山本知事は、「こまめな手洗いやうがいなどを徹底すれば、感染は防げる。市町村や民間企業とも連携して、力を合わせて乗り切っていく」と述べました。
-- NHK NEWS WEB