オフィス用品の通販大手「アスクル」の埼玉県三芳町にある物流倉庫で起きた火災は、出火から5日がたちました。火は収まりつつありますが、倉庫の屋根などが崩れ落ちる可能性があり、建物内部での消火作業ができず、消防は倉庫の壁を重機で壊し、外から放水を続けています。
埼玉県三芳町上富にあるオフィス用品の通販大手「アスクル」の3階建ての物流倉庫で起きた火災は、今月16日の出火から5日がたちました。
消防によりますと、延べ床面積およそ7万2000平方メートルのうち、これまでに東京ドームとほぼ同じ広さのおよそ4万5000平方メートルが焼けました。消防が倉庫内を調べたところ、2階と3階のところどころで白煙と蒸気が上がっていますが、火は収まりつつあるということです。
しかし、消防によりますと、倉庫の屋根の一部や柱が崩れ落ちる可能性があり、建物内部での消火作業ができない状況だということです。このため消防は、倉庫を建設した業者と建物の強度などを協議したうえで、新たに重機で建物の西側に3つ、東側に2つの穴を空けて、外からの放水を続けています。
この火災で、倉庫の近くにある小学校や中学校合わせて3校では、グラウンドでの体育の授業や屋外での部活動などを中止したほか、学校では、煙を吸い込まないように児童と生徒およそ1300人分のマスクを配布し、登下校の際に着用するよう呼びかけています。
-- NHK NEWS WEB