オフィス用品の通販大手「アスクル」では、埼玉県三芳町にある物流センターで起きた火災の影響で一部の地域で商品の配送に遅れが続いていて、依然として通常に戻る見通しは立っていません。
このうち、主力のオフィス向けの通販サービスは、全国のほかの物流センターから配送していますが、埼玉県、山梨県、長野県、群馬県、栃木県の5つの県で商品の配達が通常より1日多くかかっているということです。
また、個人向けに日用品などを販売するインターネット通販の「LOHACO」は、北海道、東北の6県、関東の1都6県、山梨県、新潟県、長野県、愛知県、静岡県で配達にかかる日数が通常よりもおおむね2日、多くなっているということです。
また「LOHACO」については、取り扱っているおよそ50万種類の商品のうち、これらの地域ではおよそ3万種類の商品が注文できない状態だとしています。
火災が続いている埼玉県の物流センターは、アスクルの全国7か所の物流センターのうち、およそ7万種類の商品を扱う最大の拠点で、会社によりますと商品の配送が通常に戻る見通しは依然として立っていないということです。
一方、アスクルは、今回の火災による業績への影響が分からないため、来月16日に予定していた第3四半期の決算発表を延期することを決め、被害などを把握したうえで発表するとしています。
-- NHK NEWS WEB