13日のアジアの株式市場は、新型コロナウイルスの感染拡大で世界経済の先行きへの懸念が一段と高まっていることを受けて、取り引き開始直後から売り注文が膨らみ、その後、下げ幅は縮小したものの、多くの市場で株価は下落しました。
各地の代表的な株価指数の終値は、12日と比べて韓国でおよそ3.4%、台湾でおよそ2.8%大きく値下がりしたほか、シンガポールでおよそ1.6%、香港でおよそ1.1%下落しました。
このうち、韓国は取り引き開始直後に売り注文が殺到して、8%を超える急落となり、代表的な株価指数は一時、取り引き時間中として2011年10月以来、8年5か月ぶりの安値水準をつけました。
また、中国・上海の株式市場でも代表的な株価指数の「総合指数」は12日の終値と比べて、一時、およそ4.2%値下がりしましたが、その後、買い戻され、およそ1.2%の下落で、取り引きを終えました。
市場関係者は「アジア市場でも株安が加速していたが、午後になって買い戻しの動きが強まり下げ幅は縮小した。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからず、実体経済への深刻な影響が見込まれるなか、投資家の不安は強まっている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB