アメリカのトランプ大統領は13日の記者会見で、スイスの製薬会社が作った新型コロナウイルスの検査キットを緊急に認可し、国内の検査機関で使えるようにしたと述べました。
アメリカ政府が認可したのは製薬会社「ロシュ」の検査キットで、既存の検査用の機械を使って24時間でおよそ4000の検体を検査できるということです。
またアメリカFDA=食品医薬品局は、このほかにもニューヨーク州が独自に開発した検査キットも、より多くの検査機関で使えるようになったと発表しました。
アメリカでは今月に入って感染者が急増していますが、各州の検査機関で検査ができる患者の数が限られていて、感染拡大の状況を把握するための検査態勢の拡充が急務となっています。
さらに政治家やメディアからは「トランプ政権が新型コロナウイルスの与える影響を過小評価していたために、検査態勢が整わなかった」などと批判の声が強まっています。
トランプ政権としては、検査態勢が拡充されていることを強調することで、対応が後手に回っているという批判をかわすねらいがあるものとみられます。
-- NHK NEWS WEB