新型コロナウイルスの感染拡大を食い止めようと、ヨーロッパでは人の移動を制限する措置が広がり、利用客が大幅に減少しているヨーロッパの航空会社は、人員削減に踏み切るなど大きな打撃を受けています。
WHO=世界保健機関は、ヨーロッパが新型コロナウイルスの世界的な大流行の中心になったとみていて、感染拡大を食い止めようと各国は人の移動を制限する措置を相次いで打ち出しています。
このため航空機の利用客が大幅に減少し、ヨーロッパの航空会社は人員削減に踏み切るなど大きな打撃を受けています。
このうち、KLMオランダ航空は13日、最大で2000人を削減する方針を発表したほか、ノルウェー・エアシャトルは、ヨーロッパ各地とアメリカを結ぶ便の運航を取りやめることなどに合わせて、従業員の半数にあたるおよそ5000人を一時解雇すると発表しました。
こうした中、アメリカが日本時間の14日午後から、ヨーロッパ26か国からの入国を一時停止する措置を開始し、影響はさらに広がると予想されていて、世界の航空会社が加盟するIATA=国際航空運送協会は、航空会社を支援するよう各国政府に呼びかけています。
-- NHK NEWS WEB