16日の東京外国為替市場、円相場は、アメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会が緊急の利下げを決め事実上のゼロ金利政策に踏み切ることを受けて、ドルを売って円を買う動きが急速に進み荒い値動きになっています。
外国為替市場では先週末、世界で最も取り引きされている主要通貨のドルを手元に確保し、市場の動揺に備えたいという投資家が増え円を売ってドルを買う動きが強まり、1ドル=108円台半ばまで円安が進みました。
日本時間の16日朝、FRBが緊急の利下げに踏み切ったことを受けて、逆に金利が下がるドルを売って円を買い戻す動きが急速に進み、一時1ドル=105円台まで円高が進むなど、荒い値動きになっています。
市場関係者は「FRBが利下げに踏み切ることは想定されていたが、このタイミングで緊急で行ったことは相当な驚きだった。このあと、週明けの取り引きが始まる東京株式市場などでどのような反応が出てくるか注視している」と話しています。
-- NHK NEWS WEB