新型コロナウイルスの感染拡大を懸念して株式市場が大荒れとなっていることから、東京証券取引所への株式の上場を取りやめるベンチャー企業が続いています。
東証によりますと、今月に入って、株式の新規上場が決まっていたベンチャー企業2社が上場の取りやめを申し出ました。
ソフトウエア開発の「ウイングアーク1st」は、今月26日に東証1部か2部への株式上場が決まっていましたが、中止しました。会社は「新型コロナウイルスの世界的な感染拡大などを受けた最近の株式市場の動向などを総合的に勘案した」と説明しています。
医薬品の研究や製造、販売を手がける「ペルセウスプロテオミクス」は、今月24日に予定していた新興企業向けの市場、マザーズへの上場を延期しました。延期の理由に、新型コロナウイルスが株式市場に影響を及ぼしていることを挙げています。
企業は上場を通じて株式を売り出し、資金を調達しますが、相場が下落しているときに売り出しても必要な資金が集まらないおそれがあり、ベンチャー企業の株式上場にも新型コロナウイルスの感染拡大が影響しています。
-- NHK NEWS WEB