中国のことし1月から先月までの主要な経済統計が発表され、消費の動向を示す小売業の売上高が前の年の同じ時期と比べ、20%を超える落ち込みとなるなど、消費、工業生産、固定資産投資のいずれもマイナスとなりました。これらの統計がマイナスとなるのは国家統計局がホームページでデータを公表している1990年代以降初めてで、新型コロナウイルスの感染拡大の影響が中国経済に大きな打撃を与えている実態が裏付けられました。
中国の国家統計局は16日、ことし1月から先月までの主要な統計を発表しました。
それによりますと、消費の動向を示す小売業の売上高が前の年の同じ時期に比べて20.5%の減少、工業生産が13.5%の減少、それに、生産設備やインフラなどへの投資を示す固定資産投資が24.5%の減少と、いずれも前の年の同じ時期を下回りました。
これらの3つの統計が前の年を下回るのは、国家統計局がホームページでデータを公表している1990年代以降、初めてです。
中国では、新型コロナウイルスの感染拡大を抑え込もうと人の移動を制限したり企業活動を停止したりする措置を長期間にわたりとったため、そうした影響が中国経済に大きな打撃を与えている実態がデータで裏付けられました。
-- NHK NEWS WEB