週明け16日のニューヨーク株式市場は、取り引き開始直後に自動的に売買が停止されるなど株価が急落し、ダウ平均株価の終値は先週末に比べておよそ3000ドル安と、1日の下落幅として再び最大を記録する大幅な値下がりとなりました。
16日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価の終値は、先週末に比べて2997ドル10セント安い2万188ドル52セントでした。
3000ドルに迫る下落幅は今月12日を上回って過去最大となりました。
また1日で2000ドルを超える値下がりはこれで3回目ですが、いずれも今月に入ってからです。
新型コロナウイルスの感染拡大から週明けも不安定な値動きが予想される中、アメリカや日本の中央銀行が相次いで追加の金融緩和に踏み切ったものの、ニューヨーク市場の株価の下落は止まらず、取り引き開始直後に自動的に売買を停止する「サーキットブレーカー」が発動されました。
この措置が取られるのは先週に続いてこれが3度目で、再開されたあとも株価の下落に歯止めはかからず、ダウ平均株価の値下がり幅は一時3000ドルを超えました。
業種別では、追加の利下げで収益の悪化が見込まれる金融関連や、店舗の休業が相次ぐ小売り、それに原油安でエネルギー関連株が大幅に値下がりしました。
市場関係者は「追加の金融緩和は、投資家に安心感よりも『状況がより深刻なのではないか』という疑念を与え、株価の下支えには効果を発揮していない」と話しています。
-- NHK NEWS WEB