新型コロナウイルスの感染拡大で、消費者の間で外出を控える動きが広がっていることなどから、大手デパート各社の今月に入ってからの売り上げは、去年の同じ時期を20%から40%程度下回り、感染の広がりが消費の現場にも深刻な影響を与えています。
大手デパート各社によりますと、大丸松坂屋百貨店の今月1日から14日までの売り上げは、去年の同じ時期に比べて43%減少しました。
また、今月1日から15日までの比較で、三越伊勢丹ホールディングスは34.8%、高島屋は32.9%、そごう・西武は20%から30%程度、それぞれ去年の同じ時期を下回りました。
このうち外国人旅行者の免税売り上げは、各社とも去年の同じ時期に比べて70%から96%下回る大幅な落ち込みとなっています。
こうした状況について大手デパート各社は、外国人旅行者が大幅に減ったことに加え、国内で外出を控える動きが広がっていることが主な要因だと説明していて、新型コロナウイルスの感染拡大が実際の消費の現場にも深刻な影響を与えていることが鮮明になりました。
-- NHK NEWS WEB