新型コロナウイルスの感染が広がる中、EU=ヨーロッパ連合は域外からの入域を30日間、原則禁止することを決めるなど、各国で入国や外出を制限する動きが広がっています。
ヨーロッパではこれまでイタリアを中心に新型コロナウイルスの感染が拡大していましたが、近隣国にも広がり、WHO=世界保健機関は先週、世界的な大流行の中心だという認識を示しました。
こうした中、EUは17日、域外からの入域を30日間、原則禁止することを決め、ドイツなど複数の加盟国は早速、域外からの入国の制限を発表しました。
また、カナダやロシアも18日から外国人の入国を原則として禁止するなど同様の措置がとられ、感染の拡大を防ぐため人の往来を制限する動きが世界に広がっています。
さらに、各国では外出を制限する動きも進められていて、アメリカ最大の都市、ニューヨークのデブラシオ市長は外出禁止令を検討していることを明らかにしました。
このほか、ニューヨーク近郊のニュージャージー州の一部で夜間の外出禁止令が出され、西部カリフォルニア州のサンフランシスコなどでは住民に不要不急の外出を控え自宅にとどまるよう求めています。
トランプ政権は17日の会見で、経営が悪化している企業への資金支援などのため合わせて1兆ドル、日本円で100兆円を超える大規模な経済対策を検討していることを明らかにし、積極的な財政出動によって感染拡大の影響を緩和させるねらいです。
-- NHK NEWS WEB