新型コロナウイルスの感染拡大に伴って各国で日用品の購入が困難となる中、アメリカやヨーロッパのスーパーマーケットでは開店前に高齢者だけが入店できる時間を設けるなどして、安心して買い物をできる対応をとっています。
このうち、18日から外出制限の措置が導入されるベルギーの首都ブリュッセルにあるスーパー大手は、高齢者が人混みで争ったり長時間並んだりしなくてもよいように一般の客よりも1時間早く入店が許されています。
買い物に訪れた71歳の女性は「食材などを十分に確保しておけるように早く来ました。こうすれば、人混みの中で走って危ない目に遭わずに済みます」と話していました。
一方、アメリカのスーパー大手の「ホールフーズ・マーケット」やディスカウントショップ「ターゲット」も、高齢者だけが入店できる買い物時間を設けると相次いで発表しました。
このうち、ホールフーズ・マーケットは18日からアメリカとカナダのすべての店舗で、開店前の1時間を60歳以上の客専用の買い物時間とし、イギリスの店舗でも19日から70歳以上を対象に同じ措置をとるということです。
新型コロナウイルスでは特に高齢者が感染すると重症化しやすいとされていて、ホールフーズ・マーケットは「ウイルスに対し最も弱い人たちに、より快適な環境で人混みを避けて必要なものを調達してもらいたい」と説明しています。
-- NHK NEWS WEB