19日のアジアの株式市場は、新型コロナウイルスの感染拡大が世界経済に深刻な影響を与えるという懸念から売り注文が膨らむ展開となり、韓国で8%を超える急落となるなど、各地で株価は大きく下落しました。
各地の代表的な株価指数の終値は、18日と比べ、韓国でおよそ8.3%急落したのをはじめ、台湾でおよそ5.8%、シンガポールでおよそ4.7%、香港でおよそ2.6%と軒並み大きく下落しました。
このうち、韓国では、取り引き時間中に株価指数の下落率が8%に達し、売買が一時停止されました。
また、フィリピンでは新型コロナウイルスの感染対策を理由に2日間、取り引きを停止したあと19日再開しましたが、売り注文が殺到して下げ幅が一時24%を超えました。その後、買い戻しの動きも出たものの、終値はおよそ13.3%の急落となりました。
また、中国・上海の株式市場も代表的な株価指数の「総合指数」は、およそ0.9%の下落でした。
市場関係者は「新型コロナウイルスの世界的な感染拡大で人の移動を制限する措置や、外出の自粛が広がり、経済活動への深刻な影響は避けられないという見方が一段と強まった。経済への影響がどこまで広がるかが見通せないだけに不安感が高まっている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB