広島県で、フィリピンから帰国直後の40代の会社員の男性が新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。広島県内での感染者の確認は、これで2人となりました。
感染が確認されたのは、広島県尾道市に住む40代の会社員の男性です。
広島県によりますと男性は発熱とせきの症状を訴えて19日、尾道市内の病院を受診し、その後、専門の医療機関で検査を行った結果、感染が確認されました。現在、入院していますが、症状は安定しているということです。
男性は今月6日から15日までフィリピンに出張し、帰国直後の15日は体調に異変はなく、業務のため県内の2か所の事業所を車で回っていたということです。
そして17日から翌日にかけて妻と20代の娘2人とともに山口県を車で訪れて宿泊施設に滞在し、この際に症状が出たということです。
濃厚接触者にあたる家族3人は、自宅で待機し、県が、ウイルス検査を進めていて、娘1人に発熱の症状があるということです。県では、感染拡大を防ぐためほかの濃厚接触者の有無を詳しく調べ、必要に応じて検査を行うとしています。
県内での感染者の確認はこれで2人となり、会見した湯崎知事は、「濃厚接触者を特定し、感染が拡大しないよう全力をあげて取り組んでいく。県が発表する情報などをもとに冷静に対応してもらいたい」と呼びかけました。
-- NHK NEWS WEB