19日のヨーロッパの株式市場は、日本時間の19日夕方取り引きが始まり、前日、ヨーロッパ中央銀行が緊急の新型コロナウイルス対策を打ち出したことを受けて、フランスやイタリアの市場では株価が値上がりしています。
19日のヨーロッパの株式市場は前日の深夜にユーロ圏の金融政策を担うヨーロッパ中央銀行が、88兆円規模の資産買い入れを新たに実施すると発表したことを好感して、これまで値を下げた銘柄に買い注文が入っています。
主な市場の株価指数は、前日の終値と比べて日本時間の19日午後6時半の時点で、イタリアのミラノ市場でおよそ2.8%、パリ市場でおよそ2.1%、値上がりしています。
一方、ドイツのフランクフルト市場とロンドン市場はほぼ横ばいとなっています。
市場関係者は「一時的に買い戻しの動きが出ているが、新型コロナウイルスの感染拡大による経済への影響が強まる中、金融政策だけで市場の混乱に歯止めをかけるのは難しいだろう」と話しています。
-- NHK NEWS WEB