ホワイトハウスで開かれた記者会見場には、政権発足当初、大統領の代弁者として会見を行っていた元報道官が、今度はメディアの立場として姿を現してトランプ大統領に質問し、話題となっています。
この元報道官は、ショーン・スパイサー氏で、ホワイトハウスで記者会見を開いてきましたが、その対応ぶりをめぐって、大統領が不満を募らせていたとも報じられ、政権発足から半年後に辞任しました。
スパイサー氏は現在、保守系メディアのケーブルテレビで番組を持っていて、この日はメディアの立場として記者席に座り、大統領に新型コロナウイルスに関して中小企業への支援策などを質問しました。
一方、トランプ大統領は無表情で、「後ろの人」と述べて、記者席の後列に座るスパイサー氏をあてていて、記者の間からは「大統領は自分の元報道官に気がつかなかったのではないか」という声も上がっています。
さらに、新型コロナウイルスの感染拡大を受けてホワイトハウスの記者会見場に出席できる記者の人数が制限される中、「大統領の報道官だった人物がメディアの代表として大統領に質問するのは適切ではない」という批判の声も出ています。
-- NHK NEWS WEB