新型コロナウイルスの感染拡大への懸念から、急落を続けているニューヨーク株式市場のダウ平均株価は、この1週間の値下がりが4000ドルを超え、株安に歯止めがかからない状態です。また20日の終値は、トランプ大統領が大統領に就任した2017年1月20日を下回り、大きな実績としてきた好調な株価は、数字の上では「帳消し」になりました。
20日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価の終値は、節目の2万ドルを割り込んで、1万9173ドル98セントでした。
これで先週末と比べた株価の1週間の値下がり幅は4011ドル、下落率は17.3%で、リーマンショック直後の2008年10月以来の急落となりました。
新型コロナウイルスの感染拡大に端を発したニューヨーク市場の株価急落は、先月24日に始まりましたが、値下がり幅は次第に大きくなっていて、株安に歯止めがかからない状態です。
また、20日の大幅下落で、ダウ平均株価はトランプ大統領が就任式に臨んだ2017年1月20日の終値を650ドル余り下回りました。
再選を目指すトランプ大統領にとって、好調な株価は在任中の大きな実績の一つでしたが、選挙を8か月後に控え、その実績は数字の上では「帳消し」になったことになります。
-- NHK NEWS WEB