手で持ち運べるサイズの超小型衛星の打ち上げに世界の関心が高まる中、JAXA=宇宙航空研究開発機構は近く、新しい専用のミニロケットで超小型衛星を打ち上げる実験を行うことになり、完成した衛星が公開されました。
公開された超小型衛星は、縦横それぞれ12センチ、長さ35センチの直方体で、重さは3キロほどです。地球の上空を回りながら、地上とのデータのやり取りや、地上を撮影する実験に臨みます。
撮影用のカメラにはスマートフォン用のものを採用するなど、衛星の部品に広く一般に利用されている民生品を取り入れ、コストを大幅に削減しているのが特徴です。全長9メートル余りの新しい専用のミニロケットで、来年3月までに鹿児島県の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられる予定です。超小型衛星とミニロケットの開発費用はおよそ4億円と、JAXAのほかのロケットの打ち上げに比べて、およそ100分の1に抑えられています。
超小型衛星やミニロケットをめぐっては、大幅な低価格化が見込めることから、新たな宇宙ビジネスの市場が広がると世界で関心が高まっていて、JAXAと経済産業省では、今回の実験で得られるデータを民間企業に活用してもらいたいとしています。開発に当たったJAXAの羽生宏人准教授は「打ち上げでよい成果が得られるように努め、民間の皆さんの開発を後押ししたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB