アメリカのムニューシン財務長官は、IMF=国際通貨基金のラガルド専務理事と電話で会談し、加盟各国の為替政策を公平に分析するよう期待していると伝え、通貨安に誘導する各国の動きをけん制しました。
アメリカのムニューシン財務長官は21日、IMFのラガルド専務理事と電話で会談しました。
この中で、ムニューシン財務長官は、トランプ政権は経済成長を加速させて雇用の創出に取り組むとしたうえで、「IMFが加盟各国の為替政策を率直で公平に分析することを期待している」と伝え、通貨安に誘導する各国の動きをけん制しました。
トランプ大統領は、今月18日の演説で、「アメリカの企業や労働者を傷つけている、為替操作などを取り締まる計画を始めていて、こうした行為をやめさせるつもりだ」と述べ、通貨安への誘導を厳しく批判しています。
来月にはG20=主要20か国の財務相・中央銀行総裁会議がドイツで開かれますが、ムニューシン財務長官がトランプ大統領の主張を踏まえ、為替についてどのような姿勢を示すかが、焦点の一つです。
-- NHK NEWS WEB