週明けのき23日のアジアの株式市場は、新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからないことへの警戒感が一段と高まって、売り注文が膨らむ展開となり、タイで9%、シンガポールで7%を超える下落となるなど各地で大きく値下がりしました。
このうちタイでは今月で3回目となる「サーキットブレーカー」と呼ばれる措置が取られ、一時、売買が停止されるなど、売り注文が膨らむ展開となり、株価指数の終値は、先週末と比べおよそ9.1%の大幅な下落となりました。
このほか、各地の代表的な株価指数の終値は先週末と比べて、シンガポールがおよそ7.3%、韓国がおよそ5.3%、香港がおよそ4.8%、台湾がおよそ3.7%と軒並み大きく下落しました。
また、中国・上海の株式市場でも代表的な株価指数の「総合指数」の終値は、先週末に比べて、およそ3.1%の大幅な下落となり、去年2月以来、およそ1年1か月ぶりの安値水準となりました。
さらにオーストラリアもおよそ5.6%の大幅な下落でした。
市場関係者は、「マレーシアやタイなどでも感染者が急増している。こうした事態を受けて、世界各国で人の移動や外出を制限する措置が強化され、景気の深刻な冷え込みは避けられないという見方がさらに高まっている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB