24日の東京株式市場は、取り引き開始直後から買い注文が膨らみ、日経平均株価は、一時、800円以上値上がりしました。日銀によるETF=上場投資信託の大幅な買い入れが連日行われていて、株安に歯止めがかかるとの期待感が高まっているためです。
24日の東京株式市場は、取り引き開始直後から、このところ大幅に値下がりしていた銘柄を買い戻す動きが出てほぼ全面高の展開となり、日経平均株価は、一時、800円以上値上がりしました。
取り引き時間中の値上がり幅としては、ことし最大です。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、日銀は、今月金融市場の動揺を抑えるためETFの買い入れ額をこれまでの年間6兆円から当面12兆円に増やす追加の緩和策を決め、1日の買い入れ額が、23日まで2営業日連続で2000億円を超えました。
また、株価の急落を受けて23日、財務基盤の強化策を発表したソフトバンクグループの株式を買い戻す動きも強まり、日経平均株価の押し上げにもつながっています。
市場関係者は「きょうは株価が大幅に上昇しているが、各国では人の行き来を制限する動きが続いていて、世界経済への影響を懸念する見方は依然根強く慎重な売り買いが続く」と話しています。
-- NHK NEWS WEB