新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、株式市場で不安定な値動きがみられることから、麻生副総理兼金融担当大臣は、市場への監視を強化し、不正な取り引きに対しては厳正に対処する方針を示しました。
麻生副総理兼金融担当大臣は、24日朝の閣議のあと記者団に対し、現在の金融市場について「新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、世界の市場に不安定な動きが見られている」と述べました。
そのうえで「年度末を迎える中、金融庁として相場の不安定さを増幅させることや不正行為が行われることがないよう、警戒水準を高めて、市場の動向を注視していきたい」と述べ、市場への監視を強化し、不正な取り引きに対しては厳正に対処する方針を示しました。
金融庁は、証券取引等監視委員会やそれぞれの証券取引所と連携し、株価が急落している局面で市場の混乱を助長すると指摘されている株式の「空売り」に対し、規制を厳格に適用することにしています。
さらに今後、急激な市場の変動や取り引きの公正確保の観点から、追加的な措置が必要になれば、迅速に対応したいとしています。
-- NHK NEWS WEB