石油元売り最大手のJXTGホールディングスは、新型コロナウイルスの感染拡大で原油の需要が落ち込んだことに加えて、原油価格の急激な値下がりで、損失が拡大したことから、ことし3月期の決算で、最終的な損益が、およそ3000億円の赤字に転落するという見通しを発表しました。
JXTGホールディングスは26日、ことし3月期の決算の予想を下方修正し、最終的な損益が、去年11月に示した1550億円の黒字から一転して、3000億円の赤字になるという見通しを発表しました。
これについて会社は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で航空や船舶などの燃料の需要が落ち込んだことに加えて、原油価格の急激な値下がりによって在庫評価による損失が拡大したためだとしています。
JXTGホールディングスによりますと、通期の決算で最終的な損益が赤字となるのは、3年前、経営統合によって今の会社が発足して以降、初めてだということです。
-- NHK NEWS WEB