去年10月、愛知県岡崎市の新東名高速道路で、観光バスにトラックが追突し、バスの運転手2人が死亡した事故で、労働基準監督署は、トラックの運転手に違法な残業をさせていたとして、鹿児島県の運送会社を労働基準法違反の疑いで書類送検しました。
去年10月、愛知県岡崎市の新東名高速道路の上り線で、故障して道路脇に止まっていた観光バスにトラックが追突し、外に出ていたバスの運転手の男性2人が側壁と車体の間に挟まれて死亡しました。
この事故で、過失運転致死傷の罪で起訴されたトラックの58歳の運転手は、鹿児島県に本社がある出水運輸センターの福岡営業所に勤務し、福岡東労働基準監督署が調べたところ、運送会社は事故前の月の1か月間で、この運転手に労使協定で定めた上限を22時間上回る129時間の違法な残業をさせていたことがわかったということです。
このため、労働基準監督署は22日、運送会社と、勤務管理を担当していた福岡営業所長を労働基準法違反の疑いで書類送検しました。
労働基準監督署によりますと、運転手は事故の直前まで連続12日間勤務していたということで、会社側は調査に対し、容疑を認めているということです。
-- NHK NEWS WEB