新型コロナウイルスの感染拡大でマスクの品薄状態が続く中、日本政府が、中国で緊急に調達した医療用のマスク1000万枚余りが、28日、南部の広州から貨物機で日本へ運ばれました。
マスクの品薄状態が続く中、日本政府は、各国でマスクを緊急に調達していて、中国南部の広東省では、業者を通じてマスク1000万枚余りを調達しました。
広州の空港の駐機場では、関係者が「日本頑張れ」という横断幕を掲げる中、日本航空がチャーターした貨物機に段ボール箱が次々と積み込まれていました。
マスクは、3便に分けて日本に運ばれるということで、そのうちの1便が、午前、成田空港に向けて出発しました。
調達されたのは医療用のサージカルマスクで、日本国内の医療機関などに配布される予定だということです。
一方、広州の空港では、航空各社が運航本数を大幅に減らしていることから、多くの旅客機が駐機したままになっていました。
広州の日本総領事館の石塚英樹総領事は「メーカーや航空会社など皆の思いがあってここまでたどりつくことができた。マスクが日本で役立つことを期待している」と話していました。
-- NHK NEWS WEB