北海道では新たに札幌市と小樽市で2人が新型コロナウイルスに感染したほか、旭川市で感染後に治療を受けて回復した男性患者が検査の結果、再び陽性反応が出たことが分かりました。回復した患者が再び陽性となるのは道内では初めてで、これで、感染者は延べ172人になりました。
札幌市によりますと、新たに感染が分かったのは市内に住む自営業の40代の男性で、今月21日に全身のけん怠感や筋肉痛などを訴えて医療機関を受診し、検査の結果、27日、陽性と確認されました。男性に直近の海外への渡航歴はなく、症状は軽いということです。
また、小樽市でも会社員の70代の男性について27日、感染が確認されました。
男性は、すでに感染が確認されている茨城県の男性会社員が小樽市を訪れた際の濃厚接触者だということで、今月19日に37.4度の発熱があり、検査したところ感染が分かりました。症状は軽く、会話もできるということです。
一方、旭川市では、先月感染し治療の結果、回復した70代の男性が、経過を診るため改めてPCR検査を受けたところ、27日、再び陽性反応が出たことが分かりました。男性は治療当時の検査では2回連続で陰性だったため、今月11日に退院し自宅で静養していました。男性にはせきや軽い肺炎の症状があり、27日から再入院していますが、重い症状ではないということです。
回復した患者が再び陽性となるのは道内では初めてで、これで感染者の数は延べ172人となりました。このうち120人余りは治療を終えて退院し、現在も入院中の人は41人となっています。
-- NHK NEWS WEB