東京都が不要不急の外出自粛を呼びかけた週末、ふだん多くの人でにぎわう東京・新宿の繁華街は、いつもと違う夜を迎えていました。
百貨店などが建ち並び、いつもなら多くの買い物客でにぎわう新宿駅西口は、小田急百貨店や京王百貨店が、食品フロアを除いて28日と29日を臨時休業としたため、多くのシャッターが下ろされ、ひっそりとしていました。
そして、日本一の歓楽街とされる新宿・歌舞伎町を訪ねてみると、映画館やカラオケ店が臨時休業するなどしていて、ふだん眠らない街は人通りが少なくなっていました。
友人と訪れた20代の会社員の男性は「感染するかもしれないという怖さはありますが、休日が週に1日しかないので、きょうは買い物のために外出せざるをえませんでした」と話していました。
なかには通常どおり営業している飲食店もありましたが、厳しい状況だといいます。ある飲食店は、売り上げが、去年の同じ時期の半分以下に落ち込んでいるということです。
この店の従業員の男性は「ふだんは開店から1時間で満席になることも多いのですがきょうは最悪で、まだ1組しか来店していません。外出自粛は初めてのことなので影響があるかどうかわからず店を開いてみましたが営業しないほうがよかったくらいです。とにかく早くこの事態が終息してほしい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB