新型コロナウイルスの感染拡大で世界的に車の需要が落ち込んでいるため、自動車メーカーのマツダは、広島県と山口県にある国内すべての工場で28日、生産を一時的に停止しました。
稼働を停止したのは、広島県の広島市と府中町にまたがる本社工場と山口県防府市にある防府工場の2か所です。
28日朝、本社工場で夜勤を終えた従業員からは不安の声が聞かれました。
従業員の男性は「停止は仕方がない。早く影響が収まってほしい」と話していました。また、部品を納入する下請け会社の従業員は「工場の停止が長引くと生活に影響が出ないか不安だ」と話していました。
この2か所の工場では年間およそ100万台を生産し、このうち8割を輸出していますが、新型コロナウイルスの感染拡大で世界的に自動車の需要が大きく落ち込んでいます。
このため、マツダは、28日から来月末までの間に合わせて13日間、工場の稼働を止めるほか、8日間は夜間の操業を止めて生産調整を行います。
自動車メーカーの間では、三菱自動車工業も岡山県倉敷市の工場で、27日から軽自動車の生産を一時的に止めたほか、トヨタ自動車なども一部の工場の稼働停止を決めていて、感染拡大の影響が広がっています。
-- NHK NEWS WEB