受動喫煙を防ぐ改正健康増進法が1日から全面的に施行されます。飲食店も規制の対象となることから、居酒屋チェーンでは飲食スペースでの喫煙を禁止にし、代わりに喫煙室を設けるなどの対応を急いでいます。
改正健康増進法の全面的な施行で、1日から飲食店については、規模の大きな店や新たに営業を始める店は、専用の喫煙室以外を禁煙にするなどの規制が始まります。
これを前に首都圏を中心におよそ70店舗の居酒屋を展開する会社では、店舗の飲食スペースをすべて禁煙にし、代わりに喫煙室を設けることにしました。
会社では喫煙室の設置を急ピッチで進めていて、このうち品川区の店舗では喫煙室に扉や換気扇などを取り付けていました。
受動喫煙対策をめぐっては、東京都が条例で店の規模にかかわらず従業員を雇っている飲食店は原則禁煙とするなど、国の法律よりも厳しい規制を設ける自治体もあります。
三光マーケティングフーズの小柳晋さんは「お酒とたばこは切っても切り離せないというお客さんもいます。新型コロナウイルスで客足が遠のくなか、愛煙家の客まで減ってしまうと厳しいが、これをきっかけに家族連れや女性客などが増えてくれればと思う」と話しています。
-- NHK NEWS WEB