パソコン事業の統合に向けて中国メーカーと最終調整を進めている大手電機メーカーの富士通は、ロボットを活用して生産効率を高めたという島根県の主力工場を公開しました。
富士通は子会社が手がけるパソコン事業を中国のパソコンメーカー、レノボ・グループと統合する方向で調整を進めています。
会社は22日、国内に2つある主力工場のうち、島根県出雲市の工場を報道各社に公開しました。この工場はロボットを活用して生産効率を高めたのが特徴だということで、およそ600人の正社員が働いています。
また、もう1つの拠点の福島県伊達市の工場では、730人余りの正社員が働いていて、レノボとの統合後にこの2つの国内工場を維持し、雇用を確保できるかが焦点となっています。
工場の公開のあと、パソコン事業の子会社の齋藤邦彰社長は「レノボとは協議をしているが、決まったことは何もない。工場をどうするかコメントは控えたい」と述べました。
会社によりますと、富士通とレノボは、来年3月末をめどに両社の事業の統合を目指していて、富士通としては、工場と雇用の維持を求めてレノボと引き続き協議を行う方針です。
-- NHK NEWS WEB