JR四国の半井真司社長は、3月に入ってから切符や定期券の販売による収入が半減したことを明らかにし、「発足以来、最大の危機的状況だ」という認識を示しました。
半井社長は30日の定例会見で、今月に入ってから26日までの切符や定期券の販売による収入が速報値で12億8700万円と、去年の同じ時期の46%まで落ち込んだことを明らかにしました。
特に外国人観光客向けの周遊切符の売り上げは、去年の同じ時期の5%にまで落ち込んだということです。
また、今月は高速バスの利用実績も去年の同じ時期の44%に落ち込んだほか、四国で展開している5つのホテルの客室稼働率が4割から6割ほどにとどまったということです。
半井社長は「新型コロナウイルスについては今後の見通しが全く立たない。先がよめないという意味で会社発足以来最大の危機的状況だ」という見解を示し、4月18日にデビューする予定だった新しい観光列車「志国土佐時代の夜明けのものがたり」などを、来月いっぱい運休すると発表しました。
-- NHK NEWS WEB