新型コロナウイルスの感染拡大でマスクが不足する中、仙台市に本社がある生活用品メーカー、アイリスオーヤマは中国の工場で生産していたマスクを新たに国内でも生産し、月6000万枚を供給することになりました。
アイリスオーヤマは中国の大連市と蘇州市にある自社工場でマスクを生産し、月8000万枚を国内に供給していますが、マスク不足は依然深刻で、政府からメーカー各社に対し増産の要請もあることから新たに国内の工場で生産を始めることになりました。
具体的には宮城県角田市の工場に、新たにおよそ10億円をかけて設備を導入して月6000万枚を生産する体制を整え、ことし6月から稼働させることにしています。
国内生産に踏み切る背景には中国でもマスクの需要が高く日本への輸出をこれ以上増やしにくい事情があるということで、国内工場で生産することで出荷にかかる時間を短縮できるメリットもあるということです。
アイリスオーヤマは「新型コロナウイルスの終息までまだ時間がかかると見られるのに加え、自治体による備蓄など長期的な需要が見込まれることから生産体制の強化を決めた」と話しています。
-- NHK NEWS WEB