ドイツ政府は、新型コロナウイルスに対応するため、日本の製薬会社が開発したインフルエンザの治療薬「アビガン」を調達し、治療に役立てることにしています。
ドイツの連邦保健省がNHKの取材に明らかにしたもので、重症者の治療で使用することを予定しているということです。
また、ドイツの有力紙「フランクフルター・アルゲマイネ」は、政府が調達する「アビガン」の量について、数百万セットにのぼると伝えています。
日本の製薬会社、富士フイルム富山化学がインフルエンザの治療薬として開発したアビガンをめぐっては、中国政府が、臨床研究の結果、新型コロナウイルスの治療で効果が認められたと発表しています。
新型コロナウイルスの研究に取り組んでいるドイツの研究者も、効果が得られる可能性があるとしていて、治療薬として期待が寄せられています。
-- NHK NEWS WEB