日産自動車はカルロス・ゴーン社長が、4月1日付けで社長とCEO=最高経営責任者を退任し、後任に西川廣人副会長を充てる人事を発表しました。ゴーン社長は引き続き代表権のある会長を務め、ルノーや三菱自動車と合わせたグループ全体の経営の指揮に専念します。
日産は、4月1日付けでカルロス・ゴーン社長が、社長とCEO=最高経営責任者を退任し、西川廣人副会長が社長に就任する人事を決めました。
ゴ—ン社長は62歳。平成11年にフランスのルノーから、当時、経営危機に陥っていた日産のCOO=最高執行責任者に就任しました。平成12年からは社長を、翌年からはCEO=最高経営責任者も務め、国内工場の閉鎖や従業員の削減など大規模なリストラを進めて業績のV字回復を実現しました。
さらに、去年、三菱自動車の株式の34%を取得して傘下におさめ、会長に就任しています。ゴーン社長は引き続き、日産で代表権のある会長を務め、ルノーの会長と三菱自動車の会長の3つのポストを兼務することになります。
今回の人事について、日産は三菱自動車への出資でグループ全体の経営の指揮に専念する立場が必要になったとしています。
ゴーン社長は「今こそ日産の社長職を引き継ぐのに適切な時期であると判断した。ルノー・日産・三菱自動車のアライアンスの枠組みの中で監督、指導を行っていきます」というコメントを出しました。
-- NHK NEWS WEB