東京・浅草で深刻になっていた観光バスによる混雑を防ぐため、台東区は、指定した場所以外で観光バスが駐停車できないようにすることを柱とした条例案をまとめ、来月中の制定を目指しています。区によりますと、観光バスを規制する条例は全国で初めてだということです。
東京・浅草では、外国人観光客の増加に伴う観光バスの急増で、混雑が深刻化し、付近を歩く住民や観光客の安全確保が課題となっていました。
これを受けて、地元の台東区は、混雑の緩和につなげようと、今月から観光バスの本格的な規制に乗り出していて、乗車専用の場所と降車専用の場所を分離して指定し、乗車場所の利用については、1週間前までの予約制にしています。
区では、こうした規制を徹底するため独自の条例案をまとめ、今月、区議会に提出しました。
条例案では、区が指定した場所以外で観光バスが駐停車できないようにしているほか、ルールに従わないバスに対して、誘導員が指導や勧告を行うことなどを定めています。
台東区によりますと、観光バスを規制する条例は全国で初めてだということで、区では来月中の制定を目指しています。
区の新たな規制によって、浅草周辺の道路の混雑は、緩和に向かっている一方バス会社側からは、「規制が厳しすぎる」といった声も出ているということで、区では、柔軟に制度を運用していく方針です。
-- NHK NEWS WEB